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1.Wir sind Helden!!
2.1987年
3.パリーブレスト
 自転車と
 フランス菓子

4.最下位という誇り
5.バイクと女性と
 コスチューム
6.アニーロンドンデ
 リーと嗜輪会

7.All Rounder!!

 しい冬も終わりに近づき、身辺の環境もなんとなく春めいてきた。サイクリング・ポタリングに良い季節になるのだが、現代病の「花粉症」の季節でもあり自転車乗りには、ちょっと厳しい! でも何とかケアーして、山へ、峠へ、更には海岸線をも颯爽と走りたい。

 先日、自転車仲間(親しい後輩)が、新しいバイクを手に入れた。
彼との対話の中で「これだ!」と感じた言葉の数々。僕は、この上なく嬉しく感じて・・・ちょっと記してみる。
「今回欲しかったのは、速いバイクではなく 気持ちよく乗れるバイク」
「僕は通っているショップにも恵まれ・中略・最初から廉価版狙いでした(笑)」
 これらの言葉に自分の体力、脚力などを分かった上で、つまり「足るを知る」感覚がある。そしてそして、選んだバイク「いいでしょう」と。
 素材を理解して、そこに自分を当てはめて走っている姿が見える!一体感が。

 
CRやホビーレースを見ていると余りにも乖離したバイクと乗り手の多いことか! ブランド嗜好までは良いとしても、そんな乗り手にはとうてい操れそうにない高性能バイクをなぜ求めるのだろうか? そこには、売り手の商売っけや、見てくれだけを追いかける乗り手が見える。憂う点が多々あるが、自転車誌や販売店のあり方に危惧するのは僕だけだろうか・・・


 
やロードレーサー=カーボン素材仕様があたりまえで、西欧の既成メーカーは剛性強化・軽量化のカーボンフレームに主眼を置いてる。生産拠点を自国ではなく台湾等のアジアの下請けに任せ、組み付けだけは自国という、中には、すべて下請け任せなんていうメーカーもあるらしい。西欧が発祥地のロードレーサー。目指すは、西欧のフレーム・パーツ、そこは分るところだが・・・
 しかし、古くからのロード乗りは、未だに鉄フレームを愛用してる。単に長いこと乗っているからではない。少なくとも僕ら仲間内では。僕らにとって素材的に、使用感覚的に、実は鉄パイプを越えた性能のモノコックカーボンが少ないのである。ただ軽く、強剛性のカーボンは貧脚にはとても乗りこなせないだろうと思う。カーボンは、振動吸収に優れているが、負荷を掛けると反発も強いのではないだろうか。
 個人的なビルダーさんは、西欧・日本問わず今でも鉄フレーム製作が多い。そんな中で、カーボンバイクを早い時期から手掛けているAMANDAの千葉さんは10年以上も前に世界に向けて、面白いバイクを提示していた。つまり日本で培われた、更には、日本発の主張が欧米を驚かせていたのである。
 ある自転車誌の編集長が日本の技量を紹介するべく自分用に依頼したバイク。従来のベンドフォークで、ホビーレースはもとよりロングツーリングに対応できる!そんなイメージでカーボン&クロモリのハイブレッドフレームが完成した。当時のパーツ仕様ではないが、乗り心地といい走行性といい今もって最上である。これがそのフレームだ。


 
所有者は、後輪に木リムディスクを履いて走っておられる。今ではほとんど見ない真円パイプカーボンフレーム。ビルダーの技量と注文者の意図が見事に表れてるフレームである。何よりもフレームのたわみ(しなりとでもいい得ようか)で乗り手に優しい。
 ベンドフォークで如何にクイックなハンドリングにするか?等々、乗り手も既成のフォークとフレームであちこち改造・調整したものである。後にストレートフロントフォークの出現(コルナゴ)に驚いたものだが、ストレートフォークのクイックな突っ込みは、ベンドの滑らかさとは違って反応が早いのである。そして色々なパーツ構成で試行錯誤で完成された、カーボン・クロモリ構成のバイク。ストレートフォークの効果・ハイブリッドの優しさ等々、それらをフレーム設計に取り入れると、軽量化は、ホビーサイクリストレベルではあまり意味を持たなくなってくる。もちろん一流競技者が、軽量・強剛性を求めるのは当然だ。コンマ秒を争うレベルだから。つまり、ホビーサイクリストレベルで軽量・強剛性を求めるのは、それは自分で身体を壊しているようなものではないだろうか?
 また、フレーム各所のパイプ接合方法によっても実に乗り味が変わってくる。むしろホイール性能、特にタイヤの性能に左右される気がする。
 アマンダで薦めてくれるのが「木リム」だ。これは一度使ったら離せない。なんとも不可思議な走行性だ。走るし、疲れないし・・ただ、取り扱いがシビアである。

 ただこれらは、オーダーだから味わえる部分が大きいので、一般的とは云えないかも知れない。がしかし、一昨年辺りから西欧の自転車展示会で木リムを装備したロードが出てきている。それも最上位バイクのオプションとして薦めている。

 現在主流のカーボンフレーム、パイプは、太く、更には変形する一方だ。あそこまでやらないと、モノコックカーボンは、鉄パイプを越えられないのだろうか・・・
 軽量・強剛性が果たしてよいのか否か。乗り手も考えるべきだが比較対象物がなかったのも事実である。メーカーの大方が超一流レーサーにサポート提供したモデルを市場に呈し、マスメディアもありがたく、メーカーの発表を掲載するだけだ。そこには、底辺であるホビーサイクリスト使用という原点はまったく見られない。

 
んな中で衝撃的なフレームを発表した純国産メーカーが現れた。「グラファイトデザイン」である。ゴルフをされる方ならご存知だろう、カーボンシャフトで知られたメーカーである。「意図的に剛性Sを落としたフレームである」驚きと同時に笑える位、賞賛したい表現!ぜひサイトの記事をを読んでほしい。

http://cycle.gd-inc.co.jp/technology/

2種類のフレーム、ヒルクライム向きとツーリング向き。
特筆するはパイプは、全て真円断面、リア三角はクロモリフレームより細いか!
 フレーム素材、使用の再考・・・自転車界も真摯に議論すべきである。こうした原点思考を日本のメーカーが発信したことは、世界に誇れることである。日本のエンジニアの真骨頂だ。
「低弾性カーボンを使い、柔らかい乗り心地」
「それでいて 真剣にレースを勝つために作られたバイク」
わが後輩が選定からはずした点は、高価格だということ。今後、低価格の方向に努力して頂きたいものである。GOKISOのハブも同様に素晴らしいが、その価格で躊躇してしまう。

 現在あるカーボンフレーム、同じメーカーなら安価な方を選ぼう!フレームに関しては特に・・・但し脚力の弱い者での話だが。
 僕らは、ホビーサイクリスト。1台のバイクで全てをこなせるバイクを求めている。これって欲張りか!? そんなバイクを「ALL ROUNDER BIKE」と称して探しているのだが・・・。

さぁ〜〜〜サイクリング、VIVA Ciclo!!